アメリカでの出産(1日目まで)

私の第一子は奇しくもアメリカ駐在中となりました。今回は、その経験について書いてみたいと思います。

出産予定日の数日前

2021年1月は新型コロナの再流行などもあり、産科に入院する前にPCR検査を受けました。これは、病院からかかってきた電話で予約し、その時間に病院の駐車場にあるドライブスルー式検査場に行くだけです。検査場についてからは、数分で検査が完了し、”No news is good news!”と言われて終わりです。もちろん、妻だけ検査しました。

出産予定日の前日

妻の出産は、様々な理由があり予定出産となっていました。予定出産なので、入院日が指定されています。(こちらから希望日を言うことができました)その前日に、入院に関する最終確認の電話があり、「入院日に病院から電話をしますので、電話から1時間後までに病院に来てください」と言われました。(これは事前に聞いていました。)しかし!ここで一つ大事なことが。

「電話は当日の午前0時からかかってくる可能性があり、次の日になるかもしれない」と・・・。

電話があってからすぐに動けるように、入院セットは事前(数日前には)に準備しておきましたし、電話を待つのみと言う状況にしておきました。

入院日

夜中に電話がかかって来ませんようにと願いながら眠りにつきました。しかし、残念ながら、夜中に電話で起きることになりました。その時間、なんと午前3時!妻の”Hello”と言う声で目が覚め、マジかと思いつつも、病院に行く準備を始めました。
シャワーを浴び、朝食を食べ、猫の世話をし、歯を磨き、PCなどを持ったら出発です。私の家から病院(El Camino Hospital)まで車で約30分です。

病院に着き、ベースメントで体温測定と受付を済ませると1階に上がります。産婦人科のナースステーションに行き、名前を告げると個室に案内されました。室内の様子は、動画でご覧ください。


その後、これからの説明と採血などを行い、出産に向けた準備をしました。そこで新たな衝撃が・・・。「初産だと、出産まで48時間くらいかかることもあるからね」

ということで、3日間くらい病院に缶詰になることがほぼ決まりました。2日間は仕事を休む連絡をしてあったのですが、出産後から妻の退院まで結局4日間の休暇を取得しました。
4時30分に到着し、なんだかんだと一通りの説明と作業を終えたのが、6時15分でした。そこから私は以下のベッドで就寝となります。写真は起きた後に撮りました。

病院のソファベッド

寝心地は良くはないですが、飛行機のエコノミーよりはマシですね。プレミアムエコノミー+くらいの感じです。私は身長が170ほどですが、踵がちょっとはみ出るくらいの長さです。ここを経験した友人は、最悪だったと言っていましたが、私は意外に眠れました。もともと3時間くらいしか眠れていなかったこともあり、9時過ぎまで眠りました。起床後は、妻が運ばれてきた朝食を食べ、しばらくは自由時間です。

陣痛が本格的に始まるのが、早くてもその日の夜という話を聞き、私は一度家に帰ることにしました。病院で食事をすることはできるのですが、1食あたり$15かかります。また、近くの日系スーパーでお弁当なども買えますが、この日は午前中に私だけ一度家に帰り、昼食、夕食、早起きした分の休憩、洗濯などを済ませ、夜の8時半ごろに病院に行きました。

妻は、午後6時くらいに陣痛や子宮口の状態の検査を受け、まだまだだと言われたと言っており、とりあえず部屋でゆっくり過ごしていました。しかし、途中で妻の陣痛がひどくなり、妻は無痛分娩を希望していたため、麻酔のお願いを看護師にしました。しかし!!そこで一つ問題が。

担当看護師が、「まだまだ麻酔をかけるタイミングじゃないから、部屋の中を歩いたり、バランスボールに乗ったり、違う姿勢を試したりとしばらく我慢して」そして、簡単な日本語で応援して出て行きました。これは想定外。他の人や担当医の話だと痛いと言えば、麻酔をしてくれると、早めに大袈裟に痛いと言ったほうが良いと聞いていたのに、まさかの拒否・・・。そこから、数十分は我慢していましたが、妻が震えるほど痛くなって来たこともあり、再度麻酔の要請。
別の看護師が来てくれ、すぐに麻酔医を予備、硬膜外麻酔をしてくれることになりました。

硬膜外麻酔の際には、念の為、通訳サービスを活用しました。妻はある程度英語が話せますが、専門用語は分からないため、担当医の先生にお勧めされたこともあり、サービスを利用しました。
ただ、この通訳は当たり外れが多いんです。他の方からも聞いていましたが、実感しました。1人目の通訳さん、始めの受け答えから英語がかなり話せる感じの人で、サクサクと麻酔医の先生の説明を通訳してくれます。しかし、実際に麻酔のタイミングで何故が通話できなくなり、看護師が一度切って、再度通訳サービスで電話しました。
次に2人目の通訳さんに繋がりました。この始めの受け答えの時点で、「???」あまり話せる感じの受け答えではなく、1人目と比較し、大丈夫かと不安になりました。
その後、実際に通訳した内容を聞いて、予感が的中していました。電話で聞き取りにくいことや、現場の状況が把握できていないこともあるのでしょうが、通訳を通した意味を全く感じませんでした。

その後、妻の麻酔が効き始め、陣痛の痛みが和らいだら、子宮の収縮データと子宮口の状態を確認しながら、出産のタイミングを待ちます。12時くらいで「まだまだ先だよ」と看護師に言われたので、私は簡易ベッドで仮眠を取ることにしました。

ここまでが1日目です。

(2日目に続く)

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